恋椿

もしも愛して いたのなら
夜に別れて 欲しかった
縋りたくても 縋れずに
街の真昼に 散って行く
女の胸の あゝ 恋椿

ひとり暮しが 侘びしくて
甘い台詞に 弱かった
尽し続けた だけなのに
なんであなたは 遠くなる
紅さえ薄い あゝ 恋椿

街で見つけた 倖せは
消える運命(さだめ)の 虹だった
酒で傷(いた)みは 堪(こら)えても
肌のほてりに また泣ける
女の胸の あゝ 恋椿
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