夕陽に走る汽車

赤い夕陽の 光りを分けて
汽車は行く行く 汽笛は叫ぶ
シュッポ シュッポ
シュッポ シュッポ シュッポー
何だか 旅に出たくって
一人でやって 来たものの
さぞや今頃 銀座の街にゃ
灯るネオンが 呼ぶだろな

煙草くわえて ライターつけりゃ
何故か心も ちろりと燃える
シュッポ シュッポ
シュッポ シュッポ シュッポー
なんでもないと 聞かせたが
やっぱり恋を してたのか
すがりつくよな あの娘の瞳
いつか揺れてる 浮んでる

迷う思いを 抱えた俺に
知らぬふりして 轍がきざむ
シュッポ シュッポ
シュッポ シュッポ シュッポー
なんにも言わず このままで
どこまで逃げて 見たとても
影とつれだつ あてない旅の
山の湯宿は 淋しかろ
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