二重人格サバイバル

息する内に気づけばそれらは ボクの中に二つだけ根を張らせ
生き写しの菓子と銃は逆さま色 まるで双子でした

執着的 万事(ばんじ) 正当化なんてざらで
人は正義心を忌(い)み嫌い 偽善と詠(うた)う
優しいはずの気持ちなんて なんて なんて 無視して
誰のことでさえ指差して嗤(わら)い嘆(なげ)いた

流れてゆく世界の果てに
ボクはそんな悪意がいなくなる 夢をみたんだ

どんな彼も皆 欲は持つもの
まるで否定する気はないけど

何(なん)かの為に流す涙とか
ないの?と人並みに揺らしてみた

槍玉(やりだま)を見つけては石を投げ
更に銃を翳(かざ)して戯(おど)け

好きという気持ちすら打ち消した
穢(きたな)い 人間が大嫌いだ

一息つくと もう一人ボクが 寂しそうな顔で口を開いた
生きていればそんなことは誰にでもあるだから許そうと

消極的 万事 譲り合いなんてざらで
人は共生(きょうせい)しまた喜びを共有する
貧しい者の気持ちだってだってだって叱りて
誰のことでさえ 救おうと努力するんだ

他人任せ 洋菓子一つ
どんな想いだって話さないと分からないんだ

ボクもキミも皆 欲は持つもの
まるで否定する気はないけど

誰かの為に流す涙とか
優しいと人並みに靡(なび)いてみた

平和主義とはまた違うけれど
守る 銃を翳して怺(こら)え

大切な気持ちだけ見つめては
思う 葛藤(かっとう)のサバイバルを

ふたりぼっち天秤(てんびん)にかけ
ボクは大嫌いな人がいない 夢をみたんだ

重ね合わせたその絵空事(えそらごと)は
遠く昔に映るそれとそれで

やがて気づくと本当の気持ちは
そして 人間が大好きでした

明日も明日もそのまた明日も暮れ
誰の幸せを願うでしょう?

もしもできることならボクだけは
人の幸せを願いたいと

素直にそう思えたんだ
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