風泣き岬

ふたり別れた あの日から
何度季節が 廻(めぐ)ったでしょう
元気だったよと 噂を聞いて
騒ぐの この胸が
北の岬に 風が泣く
こころ震わせ 泣いている
いまでもなぜか 恋しくて…
あなたのことを 忘れられないままに
明日 嫁いでゆく私

夢でいいから 逢いたくて
なみだ枕に 眠る夜は
遥か彼方から 祈っています
あなたの 幸せを
北の岬に 星が降る
月もひとりで 凍えてる
ちぎれた恋が 愛しくて…
あなたの次に 好きな人のもとへと
明日 嫁いでゆく私

きっとあなたが いる場所は
花もそろそろ 咲く頃でしょう
しまいこんでいた ふたりの写真
燃やすの この胸で
北の岬に 風が泣く
いのち震わせ 泣いている
いまでもなぜか 恋しくて…
あなたのことを 憎みきれないままに
明日 嫁いでゆく私
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