サハラの真ん中で

都会の真ん中で ビルの隙間に
愛の欠片を吐き捨てる人を見た

私に頂戴よ 欠片でもいいからさ
手ぶらよりマシだわ 私に頂戴よ

夕立が刺さる 芯まで突き刺すわ
あなたのいない日常 なんとしても生きたいの

夕立が騒ぐ 時を嘲けるように
強くならなきゃ 愛さえ吐き捨てるほどに

笑って済むようなことが 少し減った気がする
それでも笑顔で 少しでもいたいわ

サハラの真ん中で しきりに燃える昼に耐えて
凍る夜におびえる
ここはとてもとても広くて 何にもないけど
あなたと出会った場所

太陽が刺さる 芯まで焦がすのよ
あなたのいない日常 いつしか心も涸れて

深い夜が襲う 時をあやめるように
あなたのいない日常 なんとしても生きるのよ

夕立が刺さる 芯まで突き刺すわ
あなたのいない世界を なんとしても生きるのよ

愛さえ吐き捨てるほどに
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