金吹雪

浴びるように酒を呑んで
山のように金を積んで
男釣って 身体中で壊れましょう
この方がお似合いね
純粋に恋なんて
その方が過ちよ 痛々しい

汚れを知らぬ目のあのひとは
脇見で済まず真っ直ぐ別の女
愛してしまったの
一途が取り柄と言わんばかりに

酒が足りないわ 浴びせなさい
今が楽しけりゃいいじゃない
欲にまみれて
無駄に金吹雪 ばらまけ

酒が足りないわ 浴びせなさい
金なら愛ほど余るほど
この手にあるわ ただわからない
愛の使い道 酒が足りないわ

明け方の空は 何食わぬ顔で
色とりどりの夜を塗り潰す薄情者
不細工な面下げて
くたびれた足取りで
膝小僧すりむいて うずくまる

心を吐き出そうと何度も
口に指を突っ込んでみたけれど
ますます押し込んで余計に苦しい
思い出すじゃない

酒が足りないわってダダこねりゃ
あのひと叱ってくれたのに
膝が痛くて 朝が冷たくて 泣けるわ

愛が足りないわってダダこねりゃ
あのひとギュッと抱いてくれたのに
惨めな膝に血が滲み出す
早く夜になれ

酒が足りないわ 浴びせなさい
今が楽しけりゃいいじゃない
時をむさぼって
無駄に金吹雪 ばらまけ

酒が足りないわ 浴びせなさい
金なら愛ほど余るほど
この手にあるわ ただわからない
愛の使い道

酒が足りないわ
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