木枯らしの日

ねえ もしも少しだけ
話聞いてくれるなら
考え直してみてよ
悪いところがあるのなら
ねえ 教えて

もう 二度と会えないの?
ねえ せめて理由だけ
嫌いじゃないならいいじゃない
何も終わりにしなくても
ねえ どうして

あの日もしもこんな風に
取り乱していたら
あなた抱きしめてくれたの
終わらずにいられたの

横断歩道 赤い点滅
何度も何度もくり返し
胸の狂騒知らせてた
気付いて ホントの私は
良いコじゃない

ねえ もしも少しだけ
愛が残っているのなら
枯れ葉にこすれた夜道を
いつかのように息切らし
会いに来て

ねえ もしも
露ほどの愛も残っていなくても
どうかあなたに抱かれたい
いつかのようでなくていい
ただ抱かれたい

ねえ 今もしもこんな風に
すがり付いたならば
心の儘 抱いてくれるの
時に他人のように

あの日もしも思うが儘に
取り乱していたら
あなた抱きしめてくれたの
終わらずにいられたの

下唇噛みしめて
かじかむ手さえ広げた儘
仕方ないわと微笑んだ
涙は胸の下敷きに
気付いてホントの私は
良いコじゃない
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