さよならは涙に

港風(みなとかぜ)浴びて 旅立ちの春は
微笑み 手を振る この花よ
千鳥・森巣の橋すじ行けば 友の呼ぶ声が
ありがとう ありがとう
走る景色に背を向けて
さよならは涙に

“現在(いま)”だけでいいと 過ごした日々が
夢見る明日を連れて来た
部活帰りのいつもの店で 時もないままの
あの味 あの声
忘れられない人ばかり
さよならは涙に

潮の道越えて 紡いだ歌は
祖父から父へと 織りなす糸か
昭和知らずの僕達だけど 泥をくぐる度
色を増す 紬の
紬の心胸に抱き
さよならは涙に

ありがとう ありがとう
空は朝焼け眩しくて
さよならは涙に
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