プラナリア

六畳半の部屋 ひとり号泣する
平気な顔で夕食を摂っていたはずなのに

危機は突然やってくる
危機は突然やってくる
闇は濃度を増してゆく
闇は濃度を増してゆく

箸をもつ自分 脳内の自分
分裂してしまう あなた繋ぎとめて

だめ だめ 先に逝かないで
しがみついてないと 折れてしまいそう
だめ だめ もう耐えられない
こらえた中身があふれ出てしまう

あの日の日記帳 棺と燃やしてよ
私の葛藤知られてしまえば

格好悪くて死んでしまう
格好悪くて死んでしまう

勇ましく歩けない 雄弁に語れない
分裂してしまう あなたの目の前で

だめ だめ なんて俗物
見られてしまえば 楽になるのだろう
だめ だめ 全部飲み込んで
過去の刻印に 糸切り歯立てる

おねがい 解放して
おねがい 気がふれる前に

だめ だめ 先に逝かないで
しがみついてないと 折れてしまいそう
だめ だめ なんて俗物
過去の刻印に 糸切り歯立てる
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