屋久の恋唄

八重のふもとを 吹く風に
誰を待つやら 島娘
磯の浜辺に たたずめば
沖ゆく船の 音もかなし

便りおくれと あの人に
そっと伝えて 浜千鳥
安房港に 灯もゆれて
都恋しの 雨が降る

恋のつり橋 朱に染めて
思いとどかぬ あなたゆえ
しょせん夢だと あきらめて
寄せくる波に 消す涙
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