哀恋歌

酒がなみだを さそうのか
なみだが深酒 ねだるのか
ばかよばかよね あたしのみれん
追ってどうなる 男ではないと
知っていながらああ
…霧笛の酒場

夢を点しに 来た土他郷に
小突かれ つまずき 迷酔鳥(まよいどり)
つらい時には 戻ってこいの
母の笑顔が 妹の声が
いっそ死にたい ああ
…弱音を叱る

惚れたぶんだけ 怨んでも
あの男恋しと 乳房が泣く
乱れほつれ毛 手櫛でとけば
過ぎた昭和の 人恋演歌が
さむい肩抱く ああ
…霧笛の酒場
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