渚にて

傷ついて死にそうな 鴎が一羽
ひきしおにさらわれて 消えてゆく
ぼんやりそれを見る 私のこころ
なぜかしら似ていると ふと想う
女から男へと まことが通い
男から女へと 男から女へと あそびが返る
いつの日も そうだった
くりかえし そうだった

誰かしら愛してる かたちがほしい
さびしくて消えそうで つらくなる
知らぬまにひきしおに 流されそうで
ゆらゆらとゆれている このからだ
女から男へと まことが通い
男から女へと 男から女へと あそびが返る
あのひとも そうだった
最後には そうだった
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