風想い

伝えたいこの思いを 涼風はそっと吹き抜けてゆく

初めて出会った瞬間に 静かに芽生えて
その笑顔見る度に 音も無く育つ
気が付けば僕の中 開こうとしてる
花の香はこの胸を 馨しく満たす

眩しさに眼差しを逸らせばいつでも
鼓動が 心の奥を震わせる
初めて知る 言葉にならない気持ちに
戸惑いながら また朝を歩き出す

吹き寄せるこの思いは 僕の手をそっとすり抜けてゆく
伝えたいこの思いを 涼風がそっと背中押すから
手を伸ばすその先に 揺れている あの海の光

暮れなずむ帰り道 また此処で会えた
肩並ぶひとときに 何を話そうか

天気の話なんて興味は無いけど
柔らかい風が頬を撫でて笑う
少しずつ近付いてく二人の距離に
途切れた言葉 ただ切なさを繋ぐ

いつまでも君の声は この胸でずっと響き続ける
伝えたいこの思いを 涼風がそっと背中押すから
手を伸ばすその先に 触れそうで触れなくて…

吹き寄せるこの思いを 君の手にいつか届けられたら
伝えたいこの思いを 涼風がそっと背中押すから
手を伸ばすその先に 揺れている 優しげな瞳

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