気仙沼線

三月の寒い日でした 娘は仕事を全うし
命と引き換えに 声を残した

志津川ののどかな街並み
すべて流された後の
小さな灯は明日への道標

希望に続く あの鉄橋
線路は今もがれきの中

あの日 波がやってきた
つんざくこだまに 光が散った
それでも続く いのちは続く

三月の寒い日でした 母が迎えに来てと
電話口で聞いたのが 最後のぬくもり

清水浜の潮のにおい
カモメが木枯らしにのっていく
萌える緑は 命の輝き

幸せ運んだ あの駅舎
ベンチは今も風の中

あの日 波がやってきた
つんざくこだまに 光が散った
それでも続く いのちは続く

三月の寒い日でした 子供の姿を探したけれど
ただ安らかにと 祈るしかなく

大谷海岸の浜の音
波に遊ぶ子供が消えても
私は海につながっている

家族で乗ったあの列車
思いで遠く夢の中

あの日 波がやってきた
つんざくこだまに 光が散った
それでも続く いのちは続く

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