モノクロの虹

ずっと忘れてた
笑い声も泣いた日もこうやって
ああモノクロに変わってく
虹を見てる

どんな運命も分かち合える
ような気がしていた

ああ濡れた髪
紫陽花と
一つの傘

止まない雨はないって嘘だって
君はそう言ってた
終わりが始まる

きっと君は僕を忘れてく
色褪せないものはない
それでもモノクロ重なる僕らの
日々は消えることもない
いつだって走って走って
虹の先へ

こんな雨の日も悪くないと
思えるようになった

ああ水たまり
跳ね上がる
銀の雫

にわか雨なら虹に変わるって

僕はそう信じた
記憶をたどって

ずっと僕は君を忘れない
ずっと君もそうだろう
雨上がりの空にかかる七色
夢は消えることはない
いつだって祈って祈って
虹をかける

きっと僕らはわかっていたんだ
きっと知りすぎたんだ
モノクロ色褪せてく写真の中
君と僕は笑っていたんだ

いつか僕は君を忘れるよ
あの日の傘捨てて
それでも七色重ねた僕らの
虹は消えることはない
いつだって走って走って
いつだって笑って笑って
涙拭いて
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