蟲の音

音吐朗々、声はこだました
積んでも積んでも灰となっていた
賽の河原でそれは安らかに
シビトたちは声の主を万里捜した
終わりなき川の流れに沿い
足の皮はなくなった

音吐朗々、声はこだました
壊しては積み上げ積み上げてゆく
生きるヒトのヨでそれは汚れなく
ヒトビトは声の主に祈りを捧げた
救いを求めた 罪を懺悔した

ワタシの理解を超えたモノタチ
少しだけ、覗いてみるとしよう
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