海の足跡

誰もいない波打ち際に
静かに朝日だけがゆれる
泣きながら高速をぬけて
水色の風景に立ち竦む
「わがまま言うだけじゃ大人になれないよ」
ゆうべのあなたの言葉
今 振り返れば そう足跡を
残して確かに歩いてきた
でも ここから先 長い想い
あなたがいないと
迷い子になる気がするの

星座が似合うと思ってた
この港で日差しの中よ
潮風がはしゃいではじめて
自分の気持ちに振り向かされた
泣き出した私にやさしい微笑みで
遠い夢を見させる
今 振り返れば そういつだって
あなたの瞳に支えられて
でもここから先甘えないわ
心を分け合う
その場所まで行けるから

もう振り返らない
あなただけを信じていられる
私だから
愛しい時間のさざ波たち
今日から素直に言葉にして
生きてみるわ
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