カウ・ライジャ

木彫りの人形の カウ・ライジャ
一目見たとき 恋をした カウ・ライジャ
向かいの店先の 可愛い インディアン人形

言ってみたとて 何になる
あの娘も 木彫りのお人形 カウ・ライジャ
たとえ心では 好いてくれたとて

或る日 一人の旅人に
買われていった あの娘ば カウ・ライジャ
黙って見送った 哀れな恋なのさ

星は何でも知っている
夕べ あの娘が泣いたのも カウ・ライジャ
その眼に光る 露の跡

生まれて 可哀想な カウ・ライジャ
甘いキッスも 知らないで
一人 淋しく立っている 木彫りのインディアン

カウ・ライジャ
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