きらりはらりと舞い降りた 月の都のかぐや姫
泣くなわが子よ常しえに 娘のままでいておくれ

ある日翁(おきな)は藪の中 光り輝く竹を見る
割れば中には三寸の 小さな娘が座りいる

鎮守の杜の授かりものか
手塩にかけて育てましょう

きらりはらりと舞い降りた 月の都のかぐや姫
ひとたび笑みを振りまけば 胸に黄金(こがね)の花が咲く

眩しいほどに美しい 娘の姿を聞きつけて
集いし村の男たち 婿に適える者もなく

やがてしくしく涙を流し
娘は告げる 別れの夜を

遥かな宙(そら)を舞い昇る 月の都のかぐや姫
泣くなわが子よ常しえに 娘のままでいておくれ

この世の闇を照らし出す
月の光でいておくれ
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