旅路の雨

思い切る気で 来たものを
今でも未練が 通せんぼ
淋しさこらえて いたなんて
気づいてやれない 俺だった
男ひとりの 港町
旅路の雨が 身を責める

しぶき砂浜 捨て小舟
おまえを呼ぶよに かもめ鳴く
どの道行っても 歩いても
想い出ばかりが 追ってくる
男ひとりの 港町
旅路の雨が また泣かす

墨絵ぼかしの 夕闇に
おまえの姿が 目に浮かぶ
こんなに愛して いたなんて
別れてはじめて 分かったよ
男ひとりの 港町
旅路の雨に 花が散る
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