パパのベイビー

どうしてだろう 私だけに パパがいないの
分かってても 聞きたかった
目の前の子は 手をつないでる

もしもパパが ここにいたら この星空を なんて言うだろう
角の折れた写真 変わらない笑顔
また声を聞きたくなる

じゃれ合ったり 叱られたり 当たり前が 奇跡だったの
目を閉じても 触れないけど 温かくて ただ愛しくて 泣きそう

昨日の朝 ママになって その泣き顔に 涙が出た
こんな気持ちで パパも私を 見ていたのかな

さようならを 言えないまま 空へ昇った 笑顔のまま
それは最後にくれたメッセージ 今になって分かったの

抱きしめたり くすぐったり しつこいキスも 奇跡だったの
この小さな手を守りたい パパと同じ
笑顔でそっと 包んであげたいから

どうして私を残していったのだろう
大人たちが不憫がって 抱きしめたけど
ずっと確かめたかったのは パパの温度 今 体中流れた

もう会えないけど 見えないけど 目を閉じれば 温かくなる
夕日のようなパパの眼差し 言葉なんて
なにもなくても全部伝わってたのに

ありがとうって 伝えたくって 小さな手を 握りしめたの
生きてくこと 今その意味を笑いながら繋いでゆくから
空からずっと見てて
目には見えぬ この愛を
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