コトノハ

歩き慣れた帰り道を 寒さに背を丸め歩く夕暮れ
こんな風じゃ 僕の涙は当分乾く事はないんだろうな

街路樹からいくつもの葉が叫ぶ
怖いよ 辛いよ 離れるのは

君がくれたコトノハ散るよ 大きくなった二人の恋の樹から
風に飛ばされ積もる軌跡を 踏みつけて君は どこへ行くんだぃ?

楽し過ぎた思い出も 喧嘩も束縛もダサイ嫉妬も
消えて行ったよ 礼儀知らずだ 「サヨナラ」の言葉もなく

君にあげたコトノハ散るの? 大事に育てたはずの恋の樹はもう
紅く染められてこの季節に 置き去りにされてしまった

空が高く 溜め息白く消える今日は
残酷なほどあの日と似てる
だから なんとなく君にもらった服を纏い歩いた
温もりはなくて震えてるよ
きっと今君が隣にいないからだ

君がくれたコトノハ散るよ 笑顔で泣いて交わした約束を
肩を寄せて話した未来を 踏みつけて君は どこへ行くんだぃ?
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