刻の透かし絵

清(すが)やかな絆で 浅葱の空へ祈り、繋ごう

声の彩(いろ)で分かり合うほど
同じ夢に集ひし日々よ

記憶の襖を 開けるたび風が
出逢えた由縁(わけ)を謳(うた)う

不器用な一途さこそが真実(まこと)の強さと
あの日 気づかせてくれた

麗(うら)らかに耀(かがよ)う 木洩れ日の眼差しで見守る
…それぞれの想いの透き間埋める 光になりたい

果てなき途(みち) 何処へ往こうと
今、此処が決めた場所だから

願いは欄間の透かし彫りに似て
熱く 魂(いのち)象る

太陽も雨雲さえも抱く空に焦がれ
涙 怖れず纏(まと)って

誇らかにたゆたう この刻(とき)がとこしへであるやうに
…笑い声 響かせ 明日の向こうも 幸で染めたい

清やかな絆で 浅葱の空へ誓い、束ねて
…この胸の透かし絵 共にかざせば 希望 生まるる
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