Rush

彼岸花が咲いてトンボが夕陽に散った
時限爆弾のような恋が始まった
つないだ手が痛いほど思いきり走って
世界中でいろんな発見して

もうこのまま消えてもいいんだ
刻んだ文字が
肩で疼いていた
刻んだ文字が

無人駅のホームで列車に乗った二人は
洗いたての青空に拒まれてる気がした
流した汗が不毛な土地に吸い取られ
ベッドではいろんな実験して

もうこのまま溶けてもいいから
歪んだ音が脳でザラついた
歪んだ音が

階段で 草むらで 夢の中で
愛し合って
恐いほど冷静な目で
その先を見つめていた

空っ風が吹いて荒野に立ち尽くした
バラバラのマネキンが横たわっていた
意地っ張りの真っ赤な花が一つだけ咲き
涙を流した
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