宇宙の果てはこの目の前に

子どもの頃に宇宙の果てはどうなっているの?だとか
人は死んだらどこへ行くの?とか
無邪気に訊ねて困らせていたよ
とは言えひとまず 虹色の舟に乗って
旅に出たんだ 穏やかな日も 嵐の日にも ただひたむきに
思春期を過ぎて 大人と呼ばれて
愛情を知る頃 振り出しに戻る

宇宙の果てはこの目の前に
君一人さえ僕は分からない
時間の果ては一寸先に
君一人さえ僕は守れない

鏡の前で立ち止まるとき
「君は誰だ?」と問いかけてみる
悲しみに濡れる君の瞳に映る輪郭 高鳴る鼓動
「愛しているよ」と君の声 セピア色のあの部屋で聞いた声

「ここにいるよ」ギター鳴らして 夕焼け空に叫んでいるよ
この手を伸ばして 君に触れるよ 君に触れるよ

宇宙の果てはこの目の前に
光溢れるこの街と窓
時間の果ては一寸先に
このメロディーが弾けて消える

宇宙の果てはこの目の前に
時間の果ては一寸先に

宇宙の果てはこの目の前に
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