flavor

重ねてた かじかむ指に
目覚めるような ミルクの白さ
ほてらせた カップの雫
真っ赤なケトル わたしを呼ぶの

マーブル模様に
セピアのインク
ふたりの距離も にじませて

香り立つ tea cup 口づけて
想い つづる ひととき
どこまでも キミに 届くから
言い聞かせて ペンを とるよ

重ねてた がまんの積み木
見上げるような 月日の山は
キミからも 見えているかな
凍えるように 震えるココロが

ふたりで淹れた
紅茶はあんなに
甘酸っぱく 透き通ってたのに
煮つまるキモチ
のぞきこんでも
どんな未来も見えないよ

片割れの tea cup 口づけて
想い つづる ひととき
どこまでも 高く 積み上げた
不安ばかり 零れて

冷めきった tea cup 口づけて
想い つづる ひととき
飲み干せば これで 終わりだね
舌に残る 恋の flavor
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