路地あかり

あ…… 傘をかたむけ 急ぐ身の
裾(すそ)に舞い散る 濡れ落葉
バカな女と 言われても
待っているのよ あの人が
雨に 雨に 雨ににじんだ
路地あかり

あ…… 恋のぬけ道 水たまり
よけて通れば はねる泥
肌をさすよな 噂でも
いいのあなたが いる限り
おんな おんな おんな心の
路地あかり

あ…… せめて見させて 夢の中
交わす情けの 契(ちぎ)り酒
忍ぶ恋でも 命です
つくし抜きたい ひとすじに
来世(あす)を 来世(あす)を 来世(あす)をともして
路地あかり
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