三流の人生

マホガニー色のホテルのバーで
今夜はあいつの話をしよう
“俺の人生は女のものさ...”
いってたあいつの哀しい眼つき

季節がかわるたびに相手をかえて
疲れを知らぬように女を愛した
人からそしられても平気なくせに
淋しい女には心をかたむけた

マホガニー色のホテルのバーに
あいつのボトルが今でも残る
“俺の人生は三流でいい...”
いってたあいつの酒は一流

マホガニー色のホテルのバーに
思い出ばかりが静かに積もる
“俺の友達は女の温(ぬく)み...”
いってたあいつの声が聞こえる

世間を渡るために心をだます
賢く生きる術(すべ)はあいつになかった
女にのめり込んで悔みもしない
あいつの生き様は死んでも変らない

マホガニー色のホテルのバーに
ながれる哀しいゴスペル・ソング
“俺の人生は三流でいい...”
いってたあいつを弔う夜さ

マホガニー色のホテルのバーに
ながれる哀しいゴスペル・ソング
“俺の人生は三流でいい...”
いってたあいつを弔う夜さ
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