京都から博多まで

肩につめたい 小雨が重い
思いきれない 未練(みれん)が重い
鐘(かね)が鳴る鳴る 憐(あわ)れむように
馬鹿な女と 云うように
京都から博多(はかた)まで あなたを追って
西へ流れて 行(ゆ)く女

二度も三度も 恋したあげく
やはりあなたと 心にきめた
汽車が行(ゆ)く行く 瀬戸内ぞいに
沈む気持を ふり捨てて
京都から博多まで あなたを追って
恋をたずねて 行く女

京都育ちが 博多になれて
可愛(かわ)いなまりも いつしか消えた
ひとりしみじみ 不幸を感じ
ついてないわと 云いながら
京都から博多まで あなたを追って
今日も逢(あ)えずに 泣く女
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