海を渡る鳥のように

行き先決めた 渡り鳥(とり)は
行く手に何があろうと
羽を休めはしない
休めたらそれは死ぬ時

力の尽きた 渡り鳥(とり)は
母でも助けたりしない
辿(たど)り着いた鳥だけが
生命(いのち)を与えられる

海の魚は墜ちる鳥を探す
繰り返す自然の営み
歩みを止めない

僕たちは選ばれたから ここにいる そう想うのさ
僕たちは勝ち抜いたから ここにいる そう想うのさ
その寝顔 何故か愛しく 何故か哀しい

半月(はんつき)早く咲いた
桜に心惑う
春の花が秋に
咲いたら人は困るのさ

戻る場所を失くし
翼を閉じた鳥を
君は何も言わずに
待っていた 遠い思い出

枯れてく花に水をやろうよ
生きるものは愛されるため
地球(ここ)に生まれてきた

僕たちは分かち合えるから ここにいる そう想うのさ
僕たちは 話し合えたから ここにいる そう想うのさ
ありがとう 今は素直に 今は自然に

出会いから 十年が この心のままに
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