北の終着駅

俺の小指を噛んで ここで死んでもいいと
声にならない言葉が 胸に痛くて愛しい
二度ともどれぬ恋に 過去の暮らしは捨てて
北の何処(どこ)かへ流れ 生命(いのち)の限りに生きよう

たとえそれが貧しく 帰るところを無くしても
悲しみがついてこない 終着駅ならば
倖せうすい 倖せうすい お前を連れて

俺と出逢ったことは きっと苦しみばかり
ついてくるなと叱れば もっとお前は傷つく
どんなことにも耐えて 愛に生きたいならば
北の夜汽車でふたり この世の果てまで逃げよう

たとえ春を知らずに 報(むく)われる日がこなくても
悲しみがついてこない 終着駅ならば
微笑(ほほえ)みうすい 微笑みうすい お前を連れて

たとえそれが貧しく 帰るところを無くしても
悲しみがついてこない 終着駅ならば
倖せうすい 倖せうすい お前を連れて
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