よれたハートにアイロンを

おぉ 「あなたがしてきたこと、選んできた事 全て
今 投げ出したっていいよ」 もう1人の私が囁いた

穏やかな日曜 陽の当たるテーブルに いくつもの吐息を並べた
それらをかき集め 呑み込んだ小さな胸がドキンっと ひとつ鳴った

超えなきゃいけない壁は 後ろを向いているから
逃げ出したくなる そんな時は
今日という日の為に よれたハートにアイロンを
迷いはいつでも 始まりの印
辿り着いた温もりに 寄り添いたい

ねぇ なんだか最近急に 『生きていく』ってことの儚さ染みて
もう 誰かの当たり前を 探ってばかりなんて虚しいね

『1人』って気楽で好き でも『独りきり』じゃ寂しいの
面倒くさいこの感情で
ただひとつ欲しいのは『平穏な生活』って感じでもないけれど

立ち止まる並木道 車が追い越していく
変わりゆく日々を どれほど見たの
置き去りの心に 世の中は気付かない
私はいつでも誰かの通りすがり
そう思えたなら強く なれそうよ

路地裏の黒猫が目をそらして離れてく
つれない素振りでどこかへ戻る そうよ今

今日という日の為に よれたハートにアイロンを
新しい風が 身体を連れてく 次の一歩が私のスタート
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