男の友情

ゆんべも君の 夢見たよ
何の変わりも ないだろね
東京恋しや 行けぬ身は
背のびしてみる 遠い空
段々畑の ぐみの実も
あの日のままに うるんだぜ

流れる雲は ちぎれても
いつも変らぬ 友情に
東京恋しや 逢いたくて
風に切れぎれ 友の名を
淋しく呼んだら 泣けてきた
たそがれ赤い 丘の径

田舎の駅で 君の手を
ぐっと握った あの温(ぬく)み
東京恋しや 今だって
男同士の 誓いなら
忘れるものかよ この胸に
抱きしめながら いる俺さ
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