日々の泡

俺の話を聞いてくれ
少しだけでいいから
胸の中にぽっかり
穴が開いたような

晴れやかな日々

毎日 毎日考えた
歯をむき出しに食いしばって
寒すぎる部屋で一人
暗い暗い暗い夜に

悲しい訳じゃないのに
涙も出ないのに
セミの脱け殻 落ちていく
それを眺めている

晴れやかな日に

毎晩ベットの中で
悩んでいることだって
犬には普通のこと
気付いたのはいつだったっけ

それで 時は 流れて
日々の 泡も 消えていく

晴れやかな日々

毎晩毎晩思うことは
大して変わらなかった
泡が消えたら どうして
水は濁ってるんだろう

それで 時は 流れて
日々の 泡も 消えていく

そんな 時も 過ぎて
繰り返さずに 変わっていく

晴れやかな日々
晴れやかな日々
晴れやかな日々
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