流転舟

どこへ行くのと 風がきく
どこへ流れて ゆくのでしょうか
親が許さぬ 恋をして
運命(さだめ)という名の あぶない川に
木の葉みたいな 舟を出す
わたしとあなたは 流転舟

紅と小さな 夢ひとつ
詰めてきました 荷物の中に
啼いてくれるな いそしぎよ
ひきとめられても いまさら二人
もどれないのよ この恋は
わたしとあなたは 流転舟

俺のそばから 離れるな
叱るあなたの やさしさ強さ
月を背にして ゆれながら
こゝろでつぶやく 覚悟はひとつ
生きてみせます しあわせに
わたしとあなたは 流転舟
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