風の歌 波の歌

風は何を歌うのでしょう
生まれた山の悲しみか
流れる雲のはかなさか
風は心があるように
いつも歌っているのです

少女の時は 耳たぶで
女になって 胸で聴き
わたしは今日まで 生きてきました
喜びも悲しみも 風とともに
これから先も 風とともに
これから先も 風とともに

波は何を歌うのでしょう
砕けて散った せつなさか
見知らぬ岸の 寂しさか
波は旅する人のよに
寄せて 返して 消えて行く

遠くのことが知りたくて
波乱も夢に思われて
わたしはザンザと泣いてきました
歌うのも 恋するも 波のように
一生かけて 波のように
一生けけて 波のように
アアア…
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