翼を持った少年

白い背中に乗って どこまでもゆけるさ
何も恐くないんだ 信じれば飛べるさ
黒い雲が裂けてく 風向きは良好さ
悲しみのない世界 信じればゆけるさ

何もかもに怯えていた あの頃のようには
差し出されたその手のひら 逃したくはない

君の側にずっといたい 蒼い空の向こう
誰も知らない世界を ふたりで見つけよう

風が暴れはじめる 胸は騒いでいる
白い背中をそっと だけど強く抱いた

ねぇ みんなどこに置いて来たの 舞い上がるあこがれ
たとえイカズチの中でも 飛んでゆけるのに

君の側にずっといたい 雲を貫いて
誰も知らない世界で 静かに抱きあおう

あぁ 両手を広げたら あぁ 空に堕ちていきそうだよ
あぁ 心配しないで いつでも戻って来れるさ 大丈夫

君の側にずっといたい 涙こぼれても
声を出しても誰にも 聞かれないよ

君の側にいたい 蒼い空の向こうで
誰も知らない世界を 見下ろした時に
君と笑っていたいな 笑っていてほしいな
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