浪花夢あかり

思い通りに すらすら行けば
おもろうないで 人生芝居
泣いて笑って 苦労して
尻切れとんぼの倖せを
汗水ながして 追いかける
道頓堀の 夢あかり

お人好しでも 甲斐性がなくても
あんたはうちの 大事な人や
逢うて三年 法善寺
合縁奇縁の結び神
なさけの柄杓で 水かける
お不動さまの 夢あかり

浪花おんなのこの細腕に
預けなはれや あんたのいのち
辛抱する木に 花も咲く
帯には短い 襷でも
ふたりのこころの 〆かざり
明日につなぐ 夢あかり
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