お誕生日の夜に

息を吹きかけ
願い事ただ一つ唱えて
君が生まれた素敵なこの夜を祝おう

明日の朝目覚めた時には
君の願いの全てを叶えて
昨日までの涙も淋しさも
腕の中で消えて溶けるまで
抱きしめたい

未来まで連れてって
ずっと側に居られるならいいな
最後の地球になったら
忘れずに見上げてみて
空で瞬いて笑うから

宇宙で一番素晴らしいこの地球の帳よ
今年もこの夜に
優しいくちづけをあげよう

私に残された夜の限りを
君の寝顔を映すために使って
その柔らかな頬に流れてく
流星を宝箱に集め飾りたい

未来を伝えたくて
ずっと側には居られない
だけど
一人でもできるから
泣かないで夢の中で
君を抱きしめて眠るから

太陽が昇り印つける様に
今日の匂いを焦がしつけて
彼方に忘れた幼い記憶を
振り返れば懐かしくて
走り出せるあの日まで
もう一度だけ

未来を伝えたくて
君の側に居られるから
今も懐かしいメロディが
囁いて祝うように
君を抱きしめて包むよ
泣かないで夢の中で
いつも瞬いて笑うから
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