兄貴

あんな男は もういない
だから兄貴と 俺は呼んだのさ
他人の痛みが よくわかる
熱い涙も 持っていた
兄貴 兄貴
思い出してる 男酒

惚れた女を 泣かすなと
いつか兄貴は 俺を叱ったよ
尽くすお前の 顔見れば
そんなお言葉が 身にしみる
兄貴 兄貴
風がつめたい 夜の町

情け知らずの 巷でも
夢を兄貴は 俺にくれたのさ
瞼とじれば 聞こえるよ
強く生きろと 云う声が
兄貴 兄貴
呑んで酔いたい ふたり酒
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