桜の時

今まであたしがしてきたこと間違いじゃないとは言い切れない
ケドあなたと逢えたことで全て報われた気がするよ
降ってくる雨が迷惑で しかめっ面したあたしに
雨上がりの虹を教えてくれた ありがとう

「春が来るとこの川辺は桜がめいっぱい咲き乱れるんだ」
あなたは言う あたしはうなずく

右手をつないで 優しくつないでまっすぐ前を見て
どんな困難だってたいした事ナイって言えるように
ゆっくりゆっくり 時間を越えてまた違う
幸せなキスをするのがあなたであるように

今まであたしが覚えてきた 掌の言葉じゃ足りない程
伝えきれない愛しさに 歯がゆくてむなしくて苦しいよ
まぶたの上にきれいな青 薄い唇に紅をひく
色づいたあたしを無意味な物にしないで

憧れだったその背中今は肩を並べて歩いている
もう少しだけ信じる力下さい

気まぐれにじらした薬指も慣れたその手も
あたしの心と全てを動かし掴んで離さないもの
限りない日々と 巡り巡る季節の中で
いつも微笑んでいられる二人であるように

春が終わり夏が訪れ 桜の花びらが朽ち果てても
今日とかわらずあたしを愛して

右手をつないで優しくつないでまっすぐ前を見て
どんな困難だってたいした事ナイって言えるように
ゆっくりゆっくり時間を越えてまた違う
幸せなキスをするのがあなたであるように
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