出発

ふるさとへ 帰ったよ
いても立っても いられず
父母よ 兄弟よ
友達よ 大地よ。
子供たちと競いあい
ひたすら走って登る
ふるさとの 裏山に
櫻が咲いていたよ。
櫻 櫻 櫻 櫻
花は笑いかける
櫻 櫻 櫻 櫻
悲しみに 負けるなと。

初恋の 思い出は
時がたつほど 愛しい
おさげ髪 つぶらな目
微笑みの 口許。
ぼくを乗せて汽車は走る
ホームで手を振るあの子
すぐ会える すぐ会える
会えるとおもったのに
櫻 櫻 櫻 櫻
櫻吹雪のよう
櫻 櫻 櫻 櫻
人生は 流れゆく。

子供たちと 手をつなぎ
櫻をかこんで 歌う
出発だ 出発だ
涙はもう見せない
櫻 櫻 櫻 櫻
花に見送られて
櫻 櫻 櫻 櫻
明日へと歩きだす。
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