Silvia

君の体温に導かれ 今日住み慣れた街を出る
枝垂柳(しだれやなぎ)の街路樹 遠い 遠い 花火の音

指先でなぞれ 甘い吐息 絡み合う
掴み取った自由

一つだけの 一つだけの 生まれ育った場所を捨てても
二人だけで 二人だけの 楽園まで行こう
嫌いだったこの街が少しだけ愛しく思えたんだ

「歩き続ければ一緒に景色も変わり続けるの。」
君は寂しそうに呟く 僕は そっと抱きしめた

芽生えた依存心 留まりたくない 心揺れる
歩き出した自由

一つだけの 僕らだけの幸せが存在するなら
二人だけの 二人だけの 楽園なのかな
迷いだした衝動と焦燥の狭間で揺れる名を

君の名を 君の名を Silvia…

交わらない 交われない 君に縋ってたことに気付いたから
一人だけで 一人だけで この街を出よう
手に入れたもの全部 捨て続け 捨てながら歩くよ
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