こころ こわれそう

夜を走る船が あれほど急ぐのは
家路に向かうからですか
手をつなぐ あなたが
指にちからを 込めたのは
旅の終わりの 合図でしょうか

こころ こころ こわれそう
涙が 涙が こみあげて
こころ こころ こわれそう
くちづけも うまく出来ない

人を好きになると 港のあかりまで
こんなに滲(にじ)むものですか
寒いねと あなたが
くれた上着は 大きくて
明日(あす)のさよなら 隠せそうです

こころ こころ こわれそう
このまま このまま 抱きしめて
こころ こころ こわれそう
さよならが 凍りつくまで

こころ こころ こわれそう
涙が 涙が こみあげて
こころ こころ こわれそう
くちづけも うまく出来ない
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