想慕月

心変わりを 知らされて
月が照らした ぬれた頬
切ない胸を 知るように
愛の炎か 残照か
紅さす小指 想慕月

過ぎた月日を 数えても
月は雲間に 見え隠れ
命を焦がし 燃え尽きた
ふたり暮らした 倖せが
涙でかすむ 想慕月

声の限りに 泣きつくす
月に叢雲 恋の闇
寂しさ辛さ 消えなくて
耳をすませば しみじみと
風の音哀し 想慕月
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