ゆめのなかがく

鳴り止まない はしゃぐ声と 正反対にかしこまった空
眠い ダルイ 話ばかりで もう うんざりさ
急がないと 急がないと 虚しさに支配されちゃうから
空へ続く階段越え 開け放した扉

屋上から見る世界が 最後のチャイムで絵になって
どっからか響く歌が やけに やけに 耳について
西日の射す教室の 一番左の端が あの時の僕の全てだったんだ

やりきれない想い抱いて 抱えきれなくなってしまった
ふと視線をそらした場所に 君の笑顔
話したいな 話したいな 見つめると誤解されちゃうかな?
決して誤解なんかじゃなく 本当のことさ

もしこの場所に 今二人きりで他に誰もいない
そんな場面になったら 君は 君は どうするんだい?
僕は想像しているだけ 君に触れたいのに
現実は辛いなって 悟るんだ

照り返す陽を浴びながら シャツ濡らして 坂道を駆け抜けた日も
固体になって 液体になって 気化して消えてしまうのかな
そんなの 教科書になんて 書いてない事だけど

屋上から見る世界が 全てだった僕だけど
見つける事が出来た 今と夢と 君の声を
こっから先の風景は いったいどんなだろうな
胸がきゅんと 鳴るんだよ

もう戻れない そうだ僕は もうあそこにはいない
眠って起きて 時間を駆けて ここまできた
忘れないよ 忘れないよ 誰に言うわけじゃないけど
目が覚めたら机の上 次は数学か
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