あなたにしかできないこと

磨いたばかりの窓をあけて 木洩れ日に手を伸ばしてふれた
過ぎた日々を風に流したら 新しい旅ははじまる
果てなく続くこの道の先 ちぎれ雲の端を追いかけて
時おり優しさを見つけたら 立ち止まってみたりもして

閉じたままの地図と革のトランクケースにつめ込んだ思いで
ヘッドフォンからお気に入りのソング 今度こそきっとうまくいくはずさ

あなたにしかできないことや ぼくにしかできないことがある
まだぼくは見つけていないけど誰かに認めてほしいから
すれちがう子どもの微笑みも フィルムに切りとったこの空も
ひとつずつ紡いでいければいい 旅は途中
とくべつなぼくに いつかなれるはず

暮れなずむ空に森のシルエット 灯りだす街明かりの銀河
小草のわだちをたどりながら 虫たちの歌を聴いてる

褪せた黄金色の月がコーヒーに落ちて
明日に向かって流れる風が穂先をゆらす
おいてかれないようにぼくはいくよ

あなたにしかできないことや ぼくにしかできないことがある
まだぼくは見つけていないけど 誰かに認めてほしいから
路地裏を照らすミルク星も 静かに心ぬらす涙も
残さずに紡いでいければいい 旅は途中
とくべつなぼくに いつかなれるはず

あなたの物語ちゃんとみつけて
想像する世界なんてきっとちっぽけなものだよ
今日からのぼくたちの 心にもう迷いはない さあ

あなたにしかできないことや ぼくにしかできないことがある
まだぼくは見つけていないけど誰かに認めてほしいから
すれちがう子どもの微笑みも フィルムに切りとったこの空も
ひとつずつ紡いでいければいい 旅は途中
とくべつなぼくに きっとなれるはず
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