遠い空だよ故郷は

祭り太鼓に 浮かれた村も
一夜(いちや)明ければ 冬じたく
母が吊るした 干し大根が
待っているよと ゆれている
帰ろかな 帰ろかな…
遠い空だよ 故郷(ふるさと)は

嫁に行くのと あの娘の手紙
今も大事に 持っている
山のけむりが 北から南
俺を迎えに くるようだ
帰ろかな 帰ろかな…
遠い空だよ 故郷は

ひとり夜ふけの わびしい酒に
ゆらり親父の 老い姿
いつかふたりで 囲炉裏を囲み
飲めるその日を 夢にみて
帰ろかな 帰ろかな…
遠い空だよ 故郷は
×