夜の川

深山(みやま)焦(こ)がした 紅葉さえ
みれん残して 舞い落ちる
あなたを想えば やさしさつのる
何故に別れた 身をひいた
月もゆれてる 夜の川

橋のたもとで 立ちつくす
燃えて抱かれた 宿まくら
寒さにふるえる この指先が
今もぬくもり 探してる
あなた恋しい 夜の川

名残つきない 笹の舟
水の流れに 身をまかす
あなたの面影 おんなの胸に
春はいつ来る 倖せは
夢を追いかけ 夜の川
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