忘んなよ島ぬくとぅ

風に抱かれて 星を集めて
夜明(ゆあ)き通(どぅー)し 毛遊(もうあし)び
十五夜の月 勝る美(ちゅ)らしゃよ
美童(みやらび)ぬ美(ちゅ)らしゃヨー

踊り飽きたら三線(さんしん)抱いて 歌うは恋(くい)ぬ花
島が世に連れても 忘(わし)んなよ島ぬくとぅ

春が過ぎても 鳴いたままだよ
梅が恋しき鶯(うぐいす)
夏が過ぎても 咲いたままだよ
君が愛しき故郷

橋がかかって 町がかわって うるまが離れても

肝込(ちむく)みてぃ歌うよ 忘られぬ島の唄

月を仰いで 波を教えて
夜明(ゆあ)き通(どぅー)し 毛遊(もうあし)び
紺地(こんじ)の袖(そで)が隠す美(ちゅ)らしゃよ
美童(みやらび)ぬ美(ちゅ)らしゃヨー

歌い疲れりゃ酒をあおって もう一度あの歌を

人が世に連れても 忘んなよ島ぬくとぅ
島が世に連れても 忘んなよ島ぬくとぅ
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